ダンス、ダンス、ダンス!(Ichikaさん 長崎西高64回生-2012年卒)

今回は、64回生樋口栞菜さんからの紹介で、同じ64回生のicikaさんにお話をうかがいました。

現在 千葉ジェッツ船橋フライトクルーチアリーダーズ STARJETS のディレクターとして様々な業務に携わっているIchikaさん。西高時代の話や大学生活のこと、現役のチアリーダー時代のことなど、色々な話を聞かせてくれました。

こんな人に読んでほしい

・「好きなことがあるけど、仕事になるのかな?」と悩んでいる方

・なんとなく教員を目指しているけれど…という方

Ichikaさんのプロフィール

出身中学:西浦上中学校

部活動:体操部

進学先:日本女子体育大学

職業:中学校教員 ⇒ チアリーダー

ダンスとの出会いは小学生時代

ーー(本多)はじめまして!今日はよろしくお願いします。

(Ichikaさん 以下敬称略)はじめまして!よろしくお願いします。私なんかでいいんでしょうか(笑)

ーー(本多)全然大丈夫です!というか、西高出身でチアリーダーをやっている方がいると聞いて、とても驚きました!まずは西高を卒業するまでのことを教えてください。

(Ichika)はい。中学校は西浦上中学校でした。こんなことをいうのもなんですが、当時はけっこう荒れていて…しょっちゅう窓ガラスが割れるような感じでした。

ーー(本多)そうなんですね、私は隣の附属中出身なので、なんとなくわかるような…(笑)

(Ichika)中学時代は勉強を頑張っていたので、西高を選んだのは自然な流れでした。小学生からダンスマスターズでダンスを習っていて、中学でもダンスに活かせると思って体操部に入っていました。中学時代のコーチが西高の体操部でも教えているということもあって、西高を目指しました。

西高は推薦も受験したのですがダメで、一般入試で合格しました。高校でも体操部に入りました。

ーー(本多)体操部だったんですね!高校生活はどうでしたか?

(Ichika)はい、西高の体操部は当時はそれほど厳しくなく、週に2回コーチが指導に来る日以外は比較的自由でしたね。それよりも学校の課題が大変で…。部活、ダンス、課題と忙しくて、授業中はけっこう寝ていたかもしれません…。

樋口さんとは1年の時に同じクラスだったのですが、今でもたまに連絡をとります。

大学受験で考えた「自分が好きなことはなんだろう」

ーー(本多)課題が大変だった!というのは最近の西高の卒業生からよく聞きますね。大学受験の時のことを教えてください。

(Ichika)そうですね、けっこう大変でした。なんとなく教員になりたいなと思っていたのですが、西高の勉強についていくのも大変でしたし、いざ受験となると「本当に自分が好きなことはなんだろう」悩んでしまって…。じゃあ教員を目指すにしても自分が一番学びたいことは何かと考えた時に、やっぱりダンスだと思ったんです。

それで、高三の夏頃にダンスを学べる大学を探しました。国立だとお茶の水大学。それから当時ダンス部が強かった愛媛大学。親からは国立に行ってほしいと言われていましたが、滑り止めて日本女子体育大学も受験しました。

結果、前期で受験したお茶の水大学はダメで、「東京へ行きたい!」とわがままを聞いてもらい、日本女子体育大学に進学しました。西高の先生からは、「体育大学は過去に数名しかいない」と聞きました。

チアとの出会い

ーー(本多)確かに、西高からは珍しい進学先ですね。ダンスがとても好きなことが伝わってきます。大学生活はどうでしたか?

(Ichika)はい、進学した日本女子体育大学の新歓でチアリーディングを見て、衝撃を受けたんです。「私がやりたかったのはこれかもしれない!」と。すぐにソングリーディング部に入部しました。

ーー(本多)ここでチアと出会ったわけですね。

(Ichika)そうなんです。日本女子体育大学のソングリーディング部は世界大会にも出場するような強い部でした。練習は週5回。日本女子体育大学は他の大学と違って、授業は基本的に4限までしかないんです。基本的に全員部活に入っているので、平日は16:30頃~21:00頃まで毎日部活動があります。

でも、せっかく東京に来たので遊びたい気持ちもあって。朝6時に起きてバイトをして、学校に行って、部活をして、夜はまたバイトをして…そして週末は時には朝まで遊ぶ!という生活です。

ーー(本多)すごいですね!(笑)部活動の成績はどうでしたか?

(Ichika) 部の方針で、主力のAチーム以外も全員大会には出場 することができました。私自身はAチームではなかったのですが、Aチームは在学中に世界大会で優勝もしました。

チアリーダーやダンサーなど、特技を生かして就職する人も多かったです。友人同士で個人的にチームを組んで大会に出るなど、積極的に活動している子も多かったです。「自分はそこまでの熱量はないかな…」と思い、大学三年生から教員免許取得のための勉強をして、新卒で千葉県の中学校の教員になりました。

やっぱり…「ダンスがしたい!」

ーー(本多)教員になられたんですね。それからチアリーダーになるまでに何があったのでしょうか。

(Ichika)教員の仕事は想像よりも大変でした。担任を受け持った時は教務以外にも、親御さんとのコミュニケーションや教員間での連携など結構忙しくて。「先生とはこうあるべき」という学校の雰囲気も、私の考えとは合わない部分もありモヤモヤしていた時期に、たまたま大学時代の同級生がチアのオーディションを受けると教えてくれて。

それで調べてみると、Bリーグの千葉ジェッツが専属マネジメント契約という、プロ契約のような形態で募集していることがわかったんです。Bリーグのチアは平日は仕事をして副業で、という方が多いのですが、他に仕事をしなくても、チアの給料だけで生活できるのが魅力的でした。

当時はBリーグが発足して3~4年目でしょうか。そういった形態の募集に出会えたのは運がよかったと思います。

「やっぱり、ダンスがしたい!合格したら教員を辞めよう! 」という気持ちで受けて、幸運にも合格することができました。

ーー(本多)勇気ある決断ですね、すごいです!今はどんなお仕事をされているんでしょうか。

(Ichika)昨年現役を引退して、今はマネージメント側のお仕事をさせてもらっています。チームが運営するチアスクールの運営や、子供たちの指導が主な仕事です。

色々な資料をまとめたり、タイムスケジュールを作ったりと、裏方の仕事はパソコン仕事も多くて、またスクールでは3歳から中学生までの子を指導しているので、教員時代の経験が活きていますね。教員時代の経験も無駄じゃなかったんだなと、思わぬところで感じました。

ーー(本多)そうなんですね。チアリーダーの方は引退後どんなお仕事に就く方が多いのでしょうか。

(Ichika)自分でスクールを開いたりする方もいますし、一般企業に就職される方、結婚して専業主婦になる方など、様々ですね。私のようにマネージメント側の仕事をする方は、どちらかというと少ないです。

自分の気持ちを大切に

ーー(本多)ありがとうございます。最後に、現役の西高生に向けてメッセージがあれば、お願いします。

(Ichika)私なんかが、、とは思うのですが、はい。

前向きにチャレンジする気持ちや、直感を大事にしてほしいと思います。フィーリングというんでしょうか。好きかも!これかも!という気持ちを大事にする。違うなと思ったら、その気持ちも大事。次はこれかなら、試してみようかな、という気持ちが人生を楽しむ上で大事だと思います。

私にとっては、教員時代もとても大切な経験です。

学校の先生って、子供にとって一番近い大人じゃないですか。お手本というか、かっこいい姿を見せなきゃいけないというか…。
陸上部の顧問をやったりもしたんですが、自分が自信を持って教えられることが少ないのが悩みでした。
でも、ダンスなら自信がある。それを人に教えるんだったらできる。ダンスを通して、人として、こうあるべきだよ、とか、夢を持つことの大切さを教えられる。チアスクールの運営などに携わってそんなことにも気付けたので、転向して本当によかったと思います。

進路や就職で悩む時も絶対にあると思うのですが、結局は人から言われてではなく、自分が決断しないと納得できないと思うんです。納得できないまま引きずってしまうと、イレギュラーなことが起こったときにまた悩んでしまうのではないかと思います。

人のアドバイスを聞くことは大事だけど、自分の気持ちを大事にしてほしいです。

あと、西高でのことは、体育祭、文化祭は覚えているけど、それ以外は勉強の思い出が多くて…。もっと楽しめばよかったな、ともちょっぴり思っています。

ーー(本多)自分で決断するというのは、勇気が必要ですが、大切なことですよね。貴重なお話、ありがとうございました!

(Ichika)いえいえ。こちらこそありがとうございました!

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