誰もやらなきゃ俺がやる(清水翔太さん 長崎西高61回生-2009年卒)

(在京同窓会の新入生歓迎会にて 写真左が清水さん)

長崎西高のOBたちを紹介するメディア、WOWへようこそ!編集部の本多です。今回は61回生の清水翔太さんにお話をうかがいました。

高校時代は野球部のキャプテン、そして現在は株式会社ツムラでMRとして働く清水さん。MRは有名な職業だけど、実は何をしているかよく知らない・・・という人も多いのではないでしょうか?

夏の夜、高田馬場のコットンクラブで夜ご飯を食べながら、そんなお仕事の話など詳しく聞かせていただだけました。

清水翔太(しみず・しょうた)さん 61回生のプロフィール

・長崎大学教育学部附属中学校出身

・西高では野球部に所属(キャプテン)

・明治大学商学部卒

・株式会社ツムラにMRとして新卒入社、現在も勤務中

キャプテンとして

――(本多)今日はお仕事でお疲れのところ、ありがとうございます!

(清水さん 以下敬称略)いえいえ、よろしくお願いします。

――まずは、中学校時代のことから教えてください。清水さんは中高野球部でしたっけ?

(清水)はい、そうです。中学は附属中学校に通っていました。野球は小学校三年生から続けていて、小学生の頃は長崎市で優勝、県でもベスト4まで進んだことがあります。中学生の頃のポジションはセンターでした。

――西高には、一般入試ですか?

(清水)いえ、推薦入試でした。スポーツ推薦、というわけではないんですが、一応野球をやりたいということで。

――なるほど。西高の野球部はどうでしたか?

(清水)楽しかったし、きつかったですね。その2つが半々くらいでしょうか。60回生の大宮さんは、僕が1年生の頃、トレーナーでした。野球部の練習は長かったですね。第2グランドは照明があったので。19時半頃までは練習していたんじゃないかなあ。

――野球部の練習は、大変なイメージがあります。高校でもキャプテンだったんですよね?

(清水)はい、なんとなくみんなが推してくれて、流れで決まった感じです。小さい頃から、みんなが黙ってしまうようなシーンが苦手で。授業中とかもシーンとしちゃうときがあるじゃないですか。そういう時は自分が「はい!」と手を上げる方でしたね。そういう感じなので、自然とキャプテンに推してくれたのかもしれません。

――そういう人がいると、助かりますよね。

(清水)そうですかね?でもキャプテンとしての責任感というか、自分がしっかりしてないと後輩にも示しがつかないとか、そういう責任感はありましたね。

――さすがです!ちなみに野球部の成績は?

(清水)最後の夏は3回戦負けでした。NHK杯では県ベスト4まで行ったんですが、NHK杯が好成績だと夏は勝てないというジンクスがあって。。

――そうだったんですね!でも県ベスト4、すごいです!勉強の方はどうでしたか?

(清水)勉強の方は正直、もう授業中だけで全部すませる感じでしたね。本当に最低限というか。僕が通っていた頃は比較的自由な校風だったので、なんとかなりました。成績は学年でも中の下くらいだったと思います。

大学は東京へ

――では次に、大学受験のことを教えてください。

(清水)はい、大学は指定校推薦で明治大学の商学部に進学しました。学校の定期テストの成績はあまり良くなかったんですが、提出物とかはしっかりやっていたので、内申点が良くて助かりました。

――東京の大学に進んだのは、なにか理由があるんですか?

(清水)僕たちの時は高校の修学旅行が東京かオーストラリアのどちらかで、僕は東京を選びました。それで東京に来て、楽しそうだなと。絶対に東京に行こうと思いました。

――明治大学を選んだ理由はなんだったんでしょうか?

(清水)明治大学は学生の数も多くて、いろんなタイプの人がいます。せっかく東京に行くんだし、いろんな人と知り合いたいなと思っていたので、明治大学にしました。

――明治大学はたしかに、いろんなタイプの方が幅広くいますよね。大学生活はどうでしたか?

(清水)大学では最初、準硬式野球部に入りました。だけどあんまり面白くないなと感じて、2年で辞めました。その後は友達とサークルを作ってたくさん遊びましたね。あとは慶応大学のサークルに入って、エントリーシートの書き方を勉強したり、面接の練習をしたり、就活のための準備もしました。

就活で出会った「MR」という仕事

――楽しそうな大学生活です!今は株式会社ツムラでMRとしてお勤めですが、新卒で入社されたんですか?

(清水)はい、そうです。もともとはマスコミとかいいなと思って、それで慶応大学のサークルにも行っていたんですが、就活はそれほど業界をしぼらず、いろんなところを見ていましたね。そのうちに、製薬業界はけっこう自分の肌に合っているんじゃないかなと思うようになりました。

――そうなんですね。製薬業界、どういうところが合っていると思いましたか?

(清水)薬は患者さんの健康や命に関わるものなので、そういう使命感とか、責任感とかがある方が多いですね。自分も中高とキャプテンをやったり、なんとなく仕事にもそういう責任感みたいなものがある方がやりがいを感じると思いました。

MRってどんな仕事?

――やっぱり取り扱っている商材から来る社風というのはありますよね。今はMRをされているということですが、MRって、名前は聞いたことがあっても具体的に何をするのか知らない方も多いと思います。どんなお仕事なんでしょうか?

(清水)はい。MRというと、薬の営業というイメージを持っている方もいますが、実は少し違います。どちらかというと病院の先生たちの相談に乗ったり、一緒に議論をしながら、薬の新しい用法などを考えていく仕事です。

僕が働いている株式会社ツムラは漢方を扱っている会社なのですが、今もどんどん新しい使い方が見つかったりしていて、漢方って本当に面白いなと感じます。

例えば、夜泣きなどに効くとされていた薬が、今は認知症の方に処方されたりします。感情の昂りをおさえるという効能が、認知症の方にもいい効果があるということがわかってきたんです。

――はー、なるほど!おもしろいです!大学はまったく違う分野(商学部)だったとのことですが、薬や医療についての知識は、どうやって身につけたんですか?

(清水)ツムラの場合は、就職してからですね。入社後すぐから約半年、茨城県のつくばにある研究所で勉強をする期間がありました。そこで12月にあるMR試験に合格したら、営業として仕事をすることができます。僕の年はたしか同期は全員合格できました。

――働きながらでも、勉強することは多そうです。

(清水)そうですね。医療も日々変化、進化しているので、病院の先生方と話をするためにも、勉強することは多いです。先生からの依頼で文献調査をすることもあるので、勉強はとても大事です。今の営業所では月1回、有志で勉強会を開催しています。

――社風は、どんな感じですか?

(清水)いい人が多いですね。ツムラは特に漢方では競合がほとんどいないといっていい状態なので、競争意識の強いガツガツした人は少ないように感じます。団塊世代の方々が退職していって、今ちょうど若手がいろんな役職にも付き始めています。会社としては経営人材の育成が課題になっていて、そういう育成プログラムもあって、僕も参加しています。

――やっぱり理系の方が多いんでしょうか?

(清水)いえ、うちは文系理系、半々くらいです。ただやはり医療分野なので、治験の結果を分析するための統計検定なんかは、入社後最初の半年で勉強はします。薬剤師免許を持っている方もいますが、持っていない方も多いです。僕も数学は高校の時から苦手でしたが、その点はなんとかなっていますね。

ちなみに漢方は128種類あるのですが、好きな数字を言っていただければ、漢方の名前を答えられますよ。

――え、すごい!

ツムラのMRなら、全員できます(笑)

自分の中に芯を持って

――では最後に、元気高校生たちへのメッセージをお願いします!

(清水)そうですね・・・。自分の中に、芯を持ってほしいなと思います。僕にとっては、責任感とか、使命感みたいなものがそうです。いつからそうだったのかわからないですけど、誰もやらないなら、自分がやります、みたいなところがずっとあって。

何か価値観というか、芯を持って取り組めば、人生が楽しくなると思いますし、好きな仕事にも出会えるんじゃないかと思います。

――確かに、自分が大事にしたいことを言葉化できると、いろんな場面での判断軸になりそうです。本日はありがとうございました!

(清水)こちらこそ、ありがとうございました!

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